臘月 引次式
- 裏千家茶道教室 佳辰
- 2023年12月23日
- 読了時間: 2分
先日、裏千家茶道教室 佳辰にて許状の引次式を行いました。
お渡しする許状の差から二日に分けて行いました。
両日共にまず軽い点心と盃事、先輩社中による点前披露の後、許状引き渡しという流れは同じです。
一日目は上級クラスの方で、奥中の儀である真の行台子と大圓真、そして正引次の許状を引次させていただきました。
御宗家の方ではない、私共一般の茶道修道者が現在許されている、最も奥のお点前となります。
利休道歌にございます、
「稽古とは 一より習ひ 十を知り
十よりかへる もとのその一」
の十の部分ですね。
ここまで修めてはじめて、お点前というものの全体像が見えてくると思います。
茶の道の奥深さ、広大さに慄くのもこの頃かと…学べば学ぶほど、キリがありません。
二日目は初級クラスの方々で、いわゆる中級、四ヶ伝の許状です。
これまでは本屋で教則本を立ち読みできてしまう、
「とりあえずお茶でもしてみようかな?」と誰でも気軽に触れられる内容となっておりましたが、
伝物である四ヶ伝からは、茶の道に入る、修道するといった意味合いから口伝となっております。
禅の教えである「教外別伝 不立文字」の世界ですね。
同じく利休道歌に
「その道に 入らんと思ふ 心こそ
我身ながらの 師匠なりけれ」
とございますように、
茶の湯を今よりもっと深く学んでみたい、
と自ら志を立てたことそのものが尊いことだと思います。
また、そのお供に我々裏千家茶道教室 佳辰を選んでくださったこと、
改めて大変光栄に感じた二日間となりました。
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