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臘月 引次式

先日、裏千家茶道教室 佳辰にて許状の引次式を行いました。


お渡しする許状の差から二日に分けて行いました。

両日共にまず軽い点心と盃事、先輩社中による点前披露の後、許状引き渡しという流れは同じです。


一日目は上級クラスの方で、奥中の儀である真の行台子と大圓真、そして正引次の許状を引次させていただきました。


御宗家の方ではない、私共一般の茶道修道者が現在許されている、最も奥のお点前となります。


利休道歌にございます、

「稽古とは 一より習ひ 十を知り

十よりかへる もとのその一」

の十の部分ですね。


ここまで修めてはじめて、お点前というものの全体像が見えてくると思います。

茶の道の奥深さ、広大さに慄くのもこの頃かと…学べば学ぶほど、キリがありません。


二日目は初級クラスの方々で、いわゆる中級、四ヶ伝の許状です。


これまでは本屋で教則本を立ち読みできてしまう、

「とりあえずお茶でもしてみようかな?」と誰でも気軽に触れられる内容となっておりましたが、

伝物である四ヶ伝からは、茶の道に入る、修道するといった意味合いから口伝となっております。


禅の教えである「教外別伝 不立文字」の世界ですね。


同じく利休道歌に

「その道に 入らんと思ふ 心こそ

我身ながらの 師匠なりけれ」

とございますように、

茶の湯を今よりもっと深く学んでみたい、

と自ら志を立てたことそのものが尊いことだと思います。


また、そのお供に我々裏千家茶道教室 佳辰を選んでくださったこと、

改めて大変光栄に感じた二日間となりました。





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