五事式の茶事
- 裏千家茶道教室 佳辰
- 2023年4月30日
- 読了時間: 2分
裏千家茶道教室 佳辰にて、七事式上級クラスの方を対象に五事式の茶事を行いました。
五事式の茶事とは、七事式の中から五つを組み合わせて行う茶事のことで、一年間同じメンバーで行ってきた七事式の稽古の集大成として開催いたしました。
初座で廻り炭と懐石、 中立ちして後座で廻り花、且坐、菓子付花月、一ニ三と来て終了というのが基本の流れとなります。
稽古茶事ですので、初入りの際、待合にて折据を回して客組と亭主役を決めました。
初座の亭主の主な役どころは廻り炭と千鳥の盃の亭主役です。
お稽古としての廻り炭では満足いくまで色んな組み合わせ方・継ぎ方を試してもらいますが、茶事の中の廻り炭は種火が消えてしまわないように手早く行います。
千鳥の盃もやらないと忘れる!と別盃持ち出しのうえ執り行いました。
お菓子には千本玉寿軒さんの和菓子アソートを一人一つずつお出ししました。
曲げわっぱに主菓子2種とお干菓子が数種類入ったもので、お花見弁当感が素敵です!
これは後の菓子付花月でも使えるよう、各自で管理してもらいます。
取り回しを避ける現代にぴったりなお菓子でした。
中立ちして後入り…の前に札を引き直して役組を変えます。
そのため銅鑼を一つ打ち残し、待合に迎えつけへ出ました。
改めて折据を回して、亭主役も客組もシャッフル成功です。
後座ではまず廻り花。 通常亭主の花で終わりますが、今回はせっかくなのでお正客さんにもう一度お願いして後座の雰囲気を決めていただきました。
続いて且坐の聞香で場を清め、いよいよ濃茶へ。
濃茶は裏千家ならではの各服点で行いました。
薄茶はお待ちかね菓子付花月。 通常花月は三ないし四服で折据を隅かけに回して終了しますが、五事式は茶事ですので全員が満足いくまで飲んでいただきました。
最後は一二三にて会全体の採点をして終了です。
途中様々なトラブルもございましたが、七事式初級クラスから出向していただいたスーパー水屋さんのお力もあり、無事に終えることができました。
次はまた来年、今回よりステップアップを目指して…
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